【第1弾】アンケート作成に役立つ|リサーチ・マーケティング用語集まとめ

普段マーケティング業務に携わるなかで、聞き慣れない用語を聞くこともあるのではないでしょうか。スムーズに業務を行うためにも、マーケティングやリサーチに関する用語を理解しておく必要があります。この記事では、業界関係者の方に向けて、アンケート作成に関わるリサーチ・マーケティングに関連する重要な用語をまとめましたので、ぜひご活用ください。

SA(シングルアンサー)

SA(シングルアンサー)

SA(シングルアンサー)とは、質問に対して複数の選択肢から、回答を 1 つ選ぶ質問形式です。例えば、「あなたの性別は?」という質問で、選択肢が「男性」「女性」とある質問形式が SA になります。

SA は、インターネットでアンケートを行う際はラジオボタンを活用することが多い形式です。SA を採用するメリットは、回答が 1 つのみになるため集計や分析を行いやすい点です。デメリットは、アンケート作成時において、選択項目が多い場合手間がかかることになります。

MA(マルチアンサー/マルチプルアンサー)

MA(マルチアンサー/マルチプルアンサー)とは、SA とは異なり、1 つの質問に対して複数の選択肢から、複数の回答を選ぶ質問形式です。たとえば、「日常でよく飲むドリンクを複数選んでください」というような質問形式は MA に該当します。

MA のメリットは、1 つの質問に対して効率よく複数のデータを集計できる点です。一方、デメリットは、SA よりもデータの集計や分析に手間と時間がかかることです。

FA(フリーアンサー)

FA(フリーアンサー)とは、自由回答のことで、回答者に自由に回答させる質問形式です。FA のメリットは 2 つあります。1 つ目は回答者のユニークな回答に期待できる点です。一方、デメリットは、自由度が高いゆえに、回答者に負担を感じさせてしまう可能性があることです。また、FA は基本的に数値化して分析することができないため注意が必要です。

LA(リミテッドアンサー)

LA(リミテッドアンサー)とは、回答数に制限をつける質問形式のことです。たとえば、「選択肢のなかから 2 つ選んでください」と具体的な数字を回答者に提示します。回答数に制限をつけることで、回答が多数出てくることを防げます。

クローズドアンケート

クローズドアンケート

クローズドアンケートとは、アンケートを一般公開せずに、事前に抽出した特定の対象者に回答してもらうアンケートのことです。特定の対象者は、事前アンケートによって抽出します。対象者は調べる目的によって異なりますが、性別や年齢、職業などで絞られます。本調査では具体的な質問事項が盛り込まれ、より深い調査が可能となります。

オープンアンケート

オープンアンケートとは、クローズドアンケートとは反対に、一般にアンケートを公開する方法です。オープンアンケートは企業のホームページに公開したり、雑誌にアンケートを貼付したりして回答を募集します。不特定多数に対して回答を募集するため、回答数は多くなる可能性があります。しかし、回答者は基本的に選べません。

マトリクス

マトリクスとは、「行列」を意味します。ある問題やテーマに対して細かく分析をしたい場合に「マトリクス図」の使用が可能です。マトリクス図は要素を縦軸と横軸に分類して作成します。例えば、「直帰率 × 入口回数」という 2 軸を使って、WEB サイトの改善策を考える方法もあります。

マトリクスを使用するメリットは 2 つあります。1 つ目は、問題の本質が見えることです。問題の本質が見えることで、新しい視点が手に入ります。2 つ目が、シンプルな方法なため、行いやすい点です。一方、デメリットは、2 つの軸の選定に時間がかかるケースがあることです。

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条件分岐

条件分岐とは、ある質問の回答に応じて、次の質問に回答できるかどうかを設定する方法のことです。たとえば、「前の質問で“はい”と答えた人に質問します」というような質問の流れが条件分岐に該当します。条件分岐をすることによって、回答者や回答をさらに絞って質問できます。

モニター/パネル

モニターとは、調査会社に登録している Web アンケートを回答する人のことです。調査会社では、モニター募集を常に行なっています。また、パネルとは、調査会社に登録しているモニター全体のことを指します。

パネルを利用するメリットは、第三者の意見を知ることができる点です。パネルには関係者は含まれないため、「どのくらい認知されているか」などを客観的に分析することができます。一方、デメリットは、モニターはお小遣い稼ぎのために回答している人が多いことです。そのため、収入が多い人や高校生以下の学生などにアンケートを取ることは難しいといえます。

スクリーニング

スクリーニングとは、対象者を特定の条件で絞り込み、抽出するための調査のことです。たとえば、「20 代女性 営業職」という条件を満たした人を事前調査で抽出します。

スクリーニングを行うことによって、調査にかかるコストや手間の削減につなげられます。そのため、本調査の対象者ではない人にサンプルを送付したり、調査を行ったりする必要はなくなります。しかし、調査会社に依頼する場合、条件が細かくなるほど追加料金が発生するため注意が必要です。

NPS® 調査

NPS® 調査

NPS® 調査とは、顧客ロイヤリティを図るための調査のことです。NPS® の計算は、質問に対して 0〜10 の 11 段階で評価する形になります。NPS® は、「知人や友人に商品を薦めるか」という質問に対しての回答を数値化して表します。そのため、評価が高いほど将来の収益につながる可能性が高いと考えられます。

NPS® 調査のメリットは 2 つあります。1 つは、質問内容がシンプルであるため、回答者に負担を感じさせることなくアンケートを行える点です。また、NPS® 調査の結果を社員に共有することで、モチベーションの向上につなげられます。

一方、デメリットは、的確な分析を行うためには、自社の商品やサービスの内、「何に対して」NPS® 調査を行うのか、十分に精査し判断しなければならないという点です。また、日本人は推奨・批判のどちらでもない「中立者」が多くなる傾向にあることや、業界ごとの平均値なども考慮したうえで分析を行う必要があります。

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ES 調査(従業員満足度調査)

ES 調査とは、従業員を対象として企業に対する満足度を調査するものです。この調査では、社内での人間関係や業務内容に関する質問に回答してもらいます。

メリットは、経営層が認識できない課題点を発見できることです。たとえば、従業員が普段抱えている悩みや不満は積極的にコミュニケーションをとらない限り、気付きにくいものです。ES 調査により分析を行うことで、従業員はどういったところで不満を抱えているのかを具体的に知ることができます。

単純集計

単純集計とは、質問ごとの回答数や、質問に答えた人の割合を求める方法のことです。アンケートの集計方法のなかでも基本的な方法となります。単純集計を行うことで、全体のデータの傾向を把握できます。

アンケートから得られたデータを把握するには、単純集計表が便利です。単純集計表には、SA や MA を集計したもの、マトリクス質問をまとめたものがあります。

クロス集計

クロス集計とは、単純集計の値をもとにして、さらに細かく分析してデータを深掘りする方法です。たとえば、単純集計で「海外旅行に興味があるか?」という質問に対して、54%が「興味がある」と回答するとします。単純集計したデータだけでは、「年齢や性別で差はあるのか」などは把握できません。

クロス集計では、性別や年齢などと掛け合わせて、より細かなデータを明らかにできます。詳細なデータを把握することで、どのようなターゲットにアプローチが必要なのかわかるでしょう。

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まとめ

マーケティング業務で使用する用語は多数あるため、それぞれの意味を理解しておく必要があります。また、アンケート調査や市場調査を行う際には、マーケティングツールを活用することがおすすめです。

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