コーチングのフォローアップに活用。定量的な効果検証でプログラムの価値向上に繋がる

ビジネスコーチ株式会社

  • カスタマーサクセス・サポート
  • ビジネスサービス
  • 課題

    • コーチング後のフォローアップの仕組みを継続的に蓄積する環境が構築できていなかった
  • 施策

    • 研修の実施後、定期的に現場での実践度をヒアリングし、Salesforceに蓄積
  • 結果

    • 研修プログラムの効果を可視化し、クライアントに内省する機会を提供
    • クライアントの新たな業務課題の発見に繋がり継続、発展的な価値提供を創出

ビジネスコーチ株式会社様は、ビジネスコーチングを通して、効果的な人材開発・組織開発を志す企業の伴走支援を行っています。1対1型、1対n型の2つを柱としながら、企業に合わせて柔軟かつ多彩にカスタマイズしたサービスを提供しています。

同社は単年300社を超えるクライアントへのコーチングを実施しており、コーチング後のフォローアップを実施するために、『CREATIVE SURVEY for Salesforce』を活用しています。導入の経緯や活用方法、得られているメリットについて、エグゼクティブコーチ本部の出口様、コーポレートコーチング本部の今井様にお話を伺いました。

写真左:出口様 写真右:今井様

※以下、敬称略

フォローアップのため、クライアントの状況を可視化したい

Q.貴社の事業内容とご担当の業務を教えてください。

出口:弊社は、ビジネスコーチングによる行動変容を提供するため、企業の人材開発や組織開発の支援を行っています。コーチングの形式は大きく1対1型と1対n型に分かれていて、前者では経営層・ミドル層から現場社員などの各階層でコーチが1対1で付く形式であるのに対し、後者はいわゆる複数名に対して実施する研修形式になっています。現在は20期目になり、東証プライム上場企業を中心に、単年で300社を超えるクライアントの支援をさせていただいています。

私は現在、エグゼクティブコーチ本部に所属しており、クライアント各社の支援を行う部署で、営業や受講者へのコーチング、トレーニングといった支援などを行っています。CREATIVE SURVEY for Salesforce導入当時は、前任のコーポレートコーチング本部の法人営業部署におりまして、そちらでマネジメントを担当していました。

今井:コーポレートコーチング本部では、法人営業以外にもカスタマーサクセスの業務も行っています。私は、クライアントに研修を提供した後にフォローアップを行い、継続的な改善や新たな課題の発見に繋げる取り組みを担当しています。

Q.CREATIVE SURVEY for Salesforceの導入に至った経緯について教えてください。

今井:導入当時、コーチング後のフォローアップに注力することがミッションとして挙がりました。1対1型のプログラムの場合は、フォローアップまでがサービスに内包されていましたが、1対n型のコーチングではフォローアップについて具体的にサービスに落とし込むには至っていませんでした。そこでSalesforce上に蓄積される形でアンケートを実施し、回収した回答結果をフォローアップへ活かしていくという方針になりました。

フォローアップによる新たな課題の発見により、継続的なクライアントへの業務改善支援や新たな改善提案に繋がる可能性もあり、全社として統一して取り組む課題として捉えていました。

出口:フォローアップの強化にあたっては、可視化が重要だと考えました。クライアントの現場で何か問題が生じた際には、課題を弊社においても正確に把握し、解決に向けて介入していくことに価値があります。クライアント情報の管理にSalesforceを利用しているので、アンケートツールには連携性を重視し、CREATIVE SURVEY for Salesforceを選定しました。

回答時に学びや経験を言語化することで、受講者の気付きの機会に

Q.CREATIVE SURVEY for Salesforceを活用した施策について教えてください。

今井:プログラムの期間によって異なりますが、標準的には研修終了直後、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後といったスパンで受講者に対してアンケートを実施しています。

研修終了直後のアンケートでは学びや気付きを聞き、それらを現場で実践できそうかを伺っています。1ヶ月後、3ヶ月後などの事後のアンケートにおいては、行動変容が起きているかを確認するために、研修での学びや気付きを現場で活かせているかを聞いています。

設問の内容は研修の内容を踏まえ、クライアントと個別にご相談しながら設計しています。その中でも重視しているのは、研修の内容を実践するにあたって想定されるハードルや、なぜ実践できたか、あるいはできなかったかを言語化してもらうことです。言語化する過程で改めて気付きを得る訓練になると考えているため、受講者にテキストベースで回答してもらう設問が多くなっています。

Q.具体的なアンケートの運用や、回答データの活用方法について教えてください。

今井:運用については、クライアントによって方法が異なります。クライアントの事務局へアンケートのURLをお渡しする場合や、事前に受講者リストをいただいた上でSalesforceにリードを起こしてキャンペーンを組み、弊社でキャンペーンから受講者に直接アンケートを配信する場合の主に2種類があります。

弊社が直接受講者に配信をする際は、アンケートURLにパラメーターを付与して、受講者が個人情報を入力しなくても個人を特定できるようにしています。

回答データは、弊社のコーポレートコーチからクライアントにもご報告しています。研修によってどのような成果に繋がったのか、アンケートの実施毎に確認する機会を設けています。

CREATIVE SURVEY for Salesforceからデータをダウンロードし、セグメントで区切って抽出したり、成果に繋がった方とそうではなかった方の時系列の回答を見比べたりして、クライアントと振り返りを行ったり今後について協議したりしています。

例えば社内の一部でトライアルとして研修を受けていただいたケースでは、先ほどのような回答データの分析を通して効果を確認し、プログラムを改善しつつ全社での導入に繋げるような動きができています。

コーチングの結果を定量的に蓄積し、プログラムの更なる改善へ

Q.CREATIVE SURVEY for Salesforceを導入したことで、どのような効果・メリットを感じていますか?

今井:コーポレートコーチがよりクライアントの課題を理解し、解決策を提示するためのツールとしてワークしてきていると思います。

一定の期間で伴走するプログラムにおいては、事前・中間・終了後においてアンケートを実施し、その変化や目標との差分を確認することを提案時から組み込めていたりと、活用が深まってきていると感じます。

アンケートを実施することによって内省し、言語化してもらう機会や、受講者同士がその過程や認識のギャップを互いに知ることで、更に相互理解を深めていただく取り組みも生まれているので、コーチングの効果という観点においても、高まっているのではないかと思います。

Q.CREATIVE SURVEY for Salesforceを使ってみた所感を教えてください。

今井:アンケート画面のデザインを作りこみやすいツールだと感じています。フォントの大きさやデザインなど、アレンジが簡単で使いやすいです。

Salesforceと連携していることによって、弊社から受講者に一斉にアンケートの配信ができる点も、作業効率化の観点から良いなと感じています。

Q.CREATIVE SURVEY for Salesforceを用いて、今後取り組みたい施策はありますか?

今井:サーベイの活用を組み込んだプログラムの企画や提案を、より進めていきたいなと考えています。Salesforceと連携できる点がより活きるような仕組み作りにも注力していきたいと思います。

出口:アンケート調査によるコーチングの定量的なデータを我々の中に蓄積していき、よりクライアントに納得感をもって投資していただけるような環境作りができると良いなと思います。

社名
ビジネスコーチ株式会社
事業内容
大企業・外資系企業での経営およびマネジメント経験に富んだコーチ陣による、ビジネスコーチングを提供
従業員数
47名(2023年9月30日現在)

※ページ上の各種情報は2024年3月1日時点のものです。