25,000名の生徒に対する進路調査の回答率が向上。入力規則や重複の制御設定で回収後のデータ突合工数も削減

学校法人角川ドワンゴ学園

  • 組織サーベイ
  • その他
  • 課題

    • 「進路調査アンケート」の集計作業に工数がかかっていた
    • 効率よく未回答者へリマインドをするために、回答状況の途中経過をリアルタイムに把握したかった
  • 施策

    • 25,000名の生徒に対する「進路調査アンケート」に活用
    • 回答結果をもとに未回答者へのリマインドをこまめに実施
    • 学籍番号やメールアドレスの入力に対して入力規則制限を設定
  • 結果

    • 未回答者へのリマインドの効率化により、回答率向上
    • リアルタイムに回答状況や結果の把握が可能になり、状況に合わせた対応が可能に
    • アンケート作成や回答回収後のデータ突合作業にかかる工数が大幅に削減

学校法人角川ドワンゴ学園様は、2016年4⽉ニコニコ動画等を提供するIT企業ドワンゴと、設立70年を迎えた出版社KADOKAWAが母体となり、ネットと通信制⾼校の制度を活⽤して、未来のネットの高校「角川ドワンゴ学園 N高等学校」を創⽴した学校法人です。

現在はN高等学校、S高等学校あわせて25,412名(2023年6月30日時点)もの生徒数を有するほどに拡大を遂げているほか、N中等部やプログラミング教室など幅広い展開をされています。

当学園では、生徒の進路希望をサポートするために行う「進路調査アンケート」にCREATIVE SURVEYを取り入れ、回答率向上と工数削減を実現しました。導入に至った背景や実際の活用方法、効果などについて、進路指導戦略部 主幹の佐藤様と正能様にお話を伺いました。

写真左:正能様 写真右:佐藤様

※以下、敬称略

直感的な操作で誰でも使える点が選定のポイント

Q:貴社の事業内容とご担当の業務を教えてください。

佐藤:当学園は、インターネットと通信制高校の制度を活用した新しいネットの高校「N高等学校(以下、N高)」、「S高等学校(以下、S高)」を運営しています。また、社会で求められる総合力を身につけるための実践型学習プログレッシブスクール「N中等部(※)」や小学生から高校生を対象にしたプログラミング教室「N Code Labo」の運営を行うなど幅広い分野で教育に携わっている学校法人です。

※N中等部は学校教育法第一条に定められた中学校ではありません。ご自身の中学校に在籍したままN中等部で学んでいただきます。

私たちの所属している進路指導戦略部 進路指導戦略課では、「N高、S高に在籍している生徒の進路実現に向けた様々なサポートを行っております。、N高とS高の全ての生徒にメインメンターがつき、学校生活や進路についてなどコーチング面談をしています。さらに書類添削や模擬面接、進路相談などの専門的な領域については、メインメンター以外のスタッフがサポートする複数メンター体制を整えています。そういったサポート体制や進路指導に関連するイベントやコンテンツの企画立案・実行が私たちの主な業務になります。

Q:CREATIVE SURVEYを導入した経緯を教えてください。

正能:進路指導を行うにあたり、これまでウェブフォームやリサーチ会社に依頼して生徒に対して1年に1度「進路調査アンケート」を実施してきましたが、いくつかの課題がありました。

例えばウェブフォームの場合は、生徒数が2万5,000名にもなるため、回答データの集計に工数がかかっていました。データが重いため、関数を用いてデータ整理を行うにしてもグラフ作成にしても、実行してから完了に至るまでそれなりに時間がかかるといった点が当時課題でした。

そこでリサーチ会社に依頼するようになったのですが、私たちの作業工数が減った一方で、回答の進捗状況や集計結果のレポートが届くまでにタイムラグが生じたことにより未回答者へのリマインドの効率性が悪くなりました。

これらの課題を解決できるようなツールを探す中でCREATIVE SURVEYを見つけ導入に至りました。

佐藤:ツール検討の際に何社か比較しましたが、自由度が高い点や直感的な操作で作成できる点などが他社より非常に優れていると感じました。部署の中でも担当が変わったり別部署が使うことも考えられるので、レクチャーに時間をかけなくても簡単に習得できるツールであるかも選定の際に重視し、最終的にCREATIVE SURVEYに決定しました。

回答率が向上。入力規則の設定や重複回答の制御により回収後の作業も削減

Q:現在、CREATIVE SURVEYをどのように活用していますか?

佐藤:毎年、全生徒2万5,000名に対して実施する「進路調査アンケート」に活用しています。

配布方法については、メールにURLを貼り付ける形で送付していて、生徒だけでなく保護者宛にも同様のメールを送信し、保護者からも生徒に対して回答を働きかけてもらうようにしています。

調査の実施期間中は回答の進捗状況を細かくチェックし、メンターから未回答者へリマインドしてもらうようにして回答率の向上に努めています。

Q:集めたアンケート結果はどのように活用されているのでしょうか?

正能:回収した回答データの活用方法は大きく2つあります。

1つは生徒の進路確定のためで、CREATIVE SURVEYからダウンロードしたデータをメンターや進路指導担当へ共有し、それぞれが面談や日々のフォローなどで活用しています。

もう1つはイベント企画のためで、生徒の興味関心などを総合的に確認をし、その情報を元にイベントやプログラムの企画立案などを行っています。

Q:CREATIVE SURVEYを導入して、どのような効果・メリットがありましたか?

佐藤:CREATIVE SURVEYではリアルタイムに回答状況を確認でき、メンターや面談担当と連携しながら未回答者へ効率的に声がけができるようになりました。またその結果、回答率も向上しました。また回答画面のUIは、生徒にとっても回答しやすいと感じています。

正能:施策運用にかかる作業工数も削減されました。というのも、アンケートの中で生徒自身に「学籍番号」「メールアドレス」を入力してもらっているのですが、以前は誤記入もあり、回答回収後に回答者を特定するためのデータ突合作業に非常に苦労していました。それがCREATIVE SURVEYであれば入力規則を細かく設定、制御できる機能があるので、その設定をすることでデータ突合作業の苦労が解消され工数削減に繋がりました。

また、重複回答を防げるようになった点や、途中離脱がわかる点もCREATIVE SURVEYを導入してよかった点です。

アンケート作成についても直感的に操作ができるため、さほど工数がかからずに作成することができています。これについては導入検討時に聞いていた通りで安心しました。別の担当者が作成することになってもきっと簡単に作成できるような優れたUIだと思います。

CSSやHTMLも活用し、生徒目線にたったアンケート項目の作成・UIの向上を目指す

Q:CREATIVE SURVEYを使ってみた所感を教えてください。

佐藤:先ほど話にあがった操作性については素晴らしいと感じています。カスタマーサポートへの問い合わせをしなくても、ここはこんな感じかなと操作しながら触ってみたら作れているというようなイメージです。

また、CSSやHTMLで操作することもできるので、自分の思い描いたデザインやUIにカスタマイズできる点も良いですね。

正能:簡単に操作できますが、一方でCSSやGAS(※)など独自の設定などをしたい場合にはカスタマーサポートの方がいらっしゃる点が非常にありがたかったです。また、プレゼントコードという機能を使うことで、こちらが作成した設計のコピーをまるごとサポートの方へ共有することができるので、困ったときにはプレゼントコードも合わせて記載して問い合わせを行える点も便利です。

(※)GASはGoogle Apps Scriptの略で、GmailやGoogleスプレッドシートなどのGoogleが提供する各種サービスを連携・自動化するためのローコードのプログラミング言語です。

Q:今後、CREATIVE SURVEYを使ってやってみたい施策はありますか?

今後も引き続きより生徒目線にたったアンケート項目の作成・UIの向上等も考えていきたいと思っています。幅広い分野で教育に携わっているので他にも様々な場面で生徒の声を集めるという機会が多くあると思いますので、CREATIVE SURVEYをどんどん活用していきたいと考えています。

社名
学校法人角川ドワンゴ学園
事業内容
教育事業、通信制高等学校(N高等学校、S高等学校)、プログレッシブスクール(N中等部)、プログラミングスクール(N code Labo)

※ページ上の各種情報は2024年1月26日時点のものです。