地域活性化事業に関する調査実施手段を紙からWebへ。作業工数の効率化により成果物の高度化を実現

課題
- 紙の調査票で実施していたため、印刷・郵送・回収後の回答データ打ち込み作業等が発生していた
施策
- 調査やアンケートの実施をWebアンケートに切り替え
- 設計時に回答条件の指定をしロジックエラーや無回答をシステムで防止
結果
- 調査実施の作業工数が効率化でき、分析業務の質の向上やサービス改善に注力できるように
- 回答率が2〜3割程度向上、有効回答数も1割程増加

ひろぎんエリアデザイン株式会社様は、広島銀行などを傘下に持つ持株会社として2020年に設立したひろぎんホールディングスの子会社として、2021年4月1日に新設された会社です。

同社では、地域活性化に向けたコンサルティング業務において、企業・住民向けのアンケートやセミナーアンケートなどの各種アンケート施策に『CREATIVE SURVEY』を用いて、事業の企画・実施に役立てています。導入の経緯や活用方法、得られている効果について、ソリューション・営業グループの岡田様にお話を伺いました。

印刷、郵送、回収後の回答データ打ち込み作業等の効率化のためにツールを導入

Q.貴社の事業内容、担当部署の担っている領域を教えてください。

当社は地方銀行系の地域活性化コンサルティング会社です。「ココロおどる豊かな暮らしの創造を」をコンセプトに、ひとづくり・まちづくり・しごとづくりに関する各種プロジェクトやコンサルティング等を実施しています。

公募入札や資金調達の段階などの川下領域だけでなく、より川上の領域から関与することで、地域課題解決を通じた地域活性化を目指すとともに、ひろぎんグループ全体の収益機会創出に取り組んでおります。

主な業務テーマは、①行政向けコンサルティング、②まちづくり、③地域課題解決・産業育成の3つです。私が所属するソリューション・営業グループでは、主に①行政向けコンサルティングの推進として、課題解決に向けた企画等の立案や仮説検証作業等の行政からの受託、提言書等の取りまとめ、行政からの公募事業の受託などを行っています。

Q.クリエイティブサーベイを選定、導入するに至った経緯について教えてください。

自治体等から受託した事業において、企業・住民向けのアンケート、セミナーアンケートなどの各種アンケートを実施することが多々あります。以前は紙の調査票を配布・回収する形で実施していましたが、印刷、郵送、回収後の回答データ打ち込み作業等の効率化のため、Webアンケートシステムの導入を検討しはじめました。

他サービスとの比較検討の結果、インターフェースの使いやすさ、集計・分析機能が充実しているCREATIVE SURVEYに決定いたしました。

Q.現在行なっているアンケートについて教えてください。

当社は自治体等から様々な事業の企画・実施やコンサルティング等を受託しておりますが、その中で企業・住民向けアンケート、セミナーアンケートなどの各種アンケート調査を行っております。

例えば、中国経済産業局の「令和4年度中国地域製造業（自動車部品サプライヤー）のDX化・カーボンニュートラルに向けた支援及び知財等活用支援事業」という事業を受託した際にもアンケート調査を実施しました。

中国地域のものづくり企業等における、スマートファクトリーをはじめとした自動化・デジタル化等への対応促進を図る目的で「自動化・スマート工場スタートガイドセミナー」というセミナーを開催し、終了後にお送りする御礼メールに、回答用URLを記載し回答のお願いをしました。

また、他にも「まちづくりビジョン」策定の基礎資料として、企業・事業所の経営実態等を把握するため、進出時期、経営状況（売上高、利益等）の変化、事業分野（製品・サービスの種類、取引先等）の変化、経営課題などについての調査を行いました。

対象エリア内の企業・事業所に対し、アンケートURLを二次元バーコード化し、二次元バーコードの画像を記載した依頼書を配布する形での実施です。

回答データから得られた知見を企画・実施に活用

Q.回収後の回答データの活用について教えてください。

「自動化・スマート工場スタートガイドセミナー」のアンケートについては、回収後に回答者の属性（業種、役職、職種）、セミナーの満足度、自動化・スマート工場の取り組み状況等について分析し、支援事業の方向性に関する示唆出しの材料として活用しました。

その他の事業についても既に複数のアンケートや調査を実施しており、クライアントから委託を受けた事業に関しては、結果をグラフ等に加工し報告書にまとめた上でクライアントに納品しています。

アンケートを実施することで、結果から新しい知見が得られ、当社および担当者にそれが蓄積されるので、得られた知見をもとに類似事業等の企画、実施に活用しています。

業務効率化を実現、分析業務やサービス改善に注力できるように

Q.弊社ツールの活用を通して改善した点や効果が表れた点を教えてください。

調査票の作成や回答データの集計業務等を効率化できた結果、分析業務の質・サービス改善につながりました。

また、調査だけでなくセミナーアンケートにおいても、参加者の意見が可視化され、次回企画に向けた内容の改善等に活用できております。

回答率についても、セミナーアンケートで2〜3割程度あがった印象がありますし、アンケート設計の際に回答条件の指定をすることにより、ロジックエラーや無回答をシステムで防ぐことができるため有効回答数を1割程増やすことができました。

Q.弊社サービスを使って、今後使ってみたい機能や行なってみたい施策などがありましたら教えてください。

引き続き、各種調査やセミナーアンケートで活用していく方針です。

今後については、CREATIVE SURVEYを活用した各種調査の充実等により、地域に特化したデータを蓄積していくことで、クライアントへの提供価値向上に取り組んでいきたいと考えています。

※ページ上の各種情報は2023年12月4日時点のものです。