週刊ファミ通・ファミ通.comのコンテンツ制作に活用。記事制作期間を1/2に短縮

株式会社KADOKAWA Game Linkage

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株式会社KADOKAWA Game Linkage様は、週刊ファミ通やファミ通.comをはじめとするゲームメディア事業やeスポーツマネジメントなど、ゲームにまつわる様々な事業を展開している会社です。企画力を活かしたコンテンツやサービスを展開し、ゲームの楽しさを広げています。

同社では、週刊ファミ通やファミ通.comに掲載するアンケート企画にCREATIVE SURVEYを活用しています。導入の経緯や活用方法、得られているメリット・成果について、ファミ通.com編集長の三代川様にお話を伺いました。

集計・グラフ化の利便性と直感的に操作できることが選んだ決め手

Q:貴社の事業内容とご担当の業務を教えてください。

弊社はKADOKAWAグループの一員として、ゲーム領域のメディア・サービスを提供している会社です。主要なメディアとして週刊ファミ通・ファミ通.com・電撃オンライン・B’s-LOGなどを展開しているほか、ゲーム関連商品を販売するECサイトの運営やeスポーツマネジメント、ゲーム系イベントの企画も行っています。

弊社のビジョンは「ゲーム好きな人と、もっと笑顔に」。世界中のゲームファンが一層ゲームを好きになり、一緒に笑顔になるようなコンテンツやサービス、体験を提供するという理念のもと、様々なかたちでゲームの面白さを広げていく事業を展開しています。

私が所属するのはファミ通ドットコム編集部で、その名の通り、ゲームエンタメメディアのファミ通.comを運営している編集部です。YouTubeやニコニコ動画などで配信する動画事業も行っている部署になります。

ファミ通.comはもともと雑誌の週刊ファミ通から生まれたWebメディアで、雑誌の特集と連携した企画を掲載することもあります。私は編集長としてメディアの運営・管理とマネジメントにあたっているほか、一記者として記事制作も行っています。

ファミ通.com https://www.famitsu.com/

Q:CREATIVE SURVEYを導入した経緯や選んだ決め手を教えてください。

以前からユーザーアンケートをもとに記事を作る企画があり、Webアンケートを実施していましたが、アンケート作成や結果集計のダウンロードなどは社内の担当部署に依頼する形で行っていました。

しかし、この方法だと依頼や修正など、都度担当部署との連携が発生するため手間も時間もかかってしまいます。アンケートにまつわる業務を編集部内で完結できる仕組みを検討する中で、外部のアンケートツールの導入に踏み切ったという経緯です。

ツール選定時に重視したのは、平均して1万弱ほど集まるアンケートの集計やグラフ化を自動で行え、かつ円グラフや棒グラフなど複数のパターンが選べることです。以前はCSVで出力したデータを手作業で集計してグラフ化していたため、工数がかかる上に誤差の修正なども発生していました。

もう一つの条件は、直感的に操作できる使いやすさです。編集部内にはデジタルのリテラシーが高くない人も存在するため、誰でも簡単に扱えることも重要でした。

KADOKAWAグループでは既にいくつかの外部アンケートツールの導入実績があったので、選定にあたってはグループの中で使っているツールを洗い出し、その中から私たちが求める条件に合うものを探しました。いくつかの候補が上がった中で、先ほどの要件やコスト感も含めもっとも適していたのがCREATIVE SURVEYでした。

ファミ通.com・週刊ファミ通に掲載するアンケート企画に活用

Q:現在、CREATIVE SURVEYをどのように活用していますか? 

私たちはゲームメディアとして、ゲームの面白さがより広がることを目指したコンテンツ制作をしています。

ファミ通.comや週刊ファミ通に掲載するコンテンツを制作するにあたって、CREATIVE SURVEYを活用したユーザーアンケートを行っています。アンケートの内容はユーザーの意識調査や人気調査などで、結果と傾向分析、人気の理由などを記事にしてWebや誌面で紹介しています。
実施した例を挙げると、ポケットモンスターシリーズ最新作のNintendo Switchソフト『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の発売に際して、「スカーレットとバイオレットのどちらを買うか」「最初に選ぶ3匹はどのポケモンを選ぶか」「どのストーリーから楽しむか」といったアンケートを取り、結果をファミ通.comに掲載しました(2022年11月17日)。週刊ファミ通の誌面と連携したものでは『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』というスマホアプリゲームの2周年記念アンケートを実施し、2023年2月16日号(2月2日発売)に結果を掲載しました。

SNSを活用したスマートフォン向けアプリのアンケート企画
※現在はアンケート公開終了

Q:記事制作用のアンケートを実施する際の具体的なフローを教えていただけますか?

まずは、どのゲームを題材にしてアンケートを取るかを編集部内で話し合います。Webや誌面で紹介するので、一定以上の回答数を得られるか、集計結果は読者にとって興味関心度の高いものであるかといった観点からテーマを決めます。

続いて、どういったアンケートなら答えたくなるのか、結果が気になるのかを考えながら設問内容や設問数を精査するという流れです。

とくに週刊誌の場合は、アンケート結果をもとにして誌面を8ページくらい使う大型特集を作ることもあるので、設問内容は非常に重要です。企画出しは掲載の2〜3カ月前くらいから始め、1カ月前を目途にアンケートを集めるのが大まかなスケジュール感です。アンケートの募集はファミ通.comの記事内にリンクを貼って、そこから回答してもらうようにしています。

今回のブルーアーカイブ特集では、雑誌発売の約1ヵ月前である1月4日からアンケートを開始。SNSで回答者を募集しました。

それから、雑誌の発売直前に、「2月2日発売号に『ブルーアーカイブ』のアンケート結果が載りますよ!」とファミ通.comに告知を掲載した後、誌面にて大々的に結果を発表しています。

週刊ファミ通 2023年2月16日号(2月2日発売)No.1783の誌面より抜粋

アンケート作成・集計スピードがアップし記事制作期間が約半分に

Q:CREATIVE SURVEYを導入して、どのような効果・メリットがありましたか?

一番大きなメリットは、アンケート作成・集計の工数が減ったことによる時間短縮です。以前のフローでは担当部署に設問テキストを渡してアンケート画面を作ってもらい、編集部でプレビュー確認と修正依頼を繰り返しながら完成させるという流れだったため、アンケート画面ができ上がるまでに最短でも3~4日程度かかっていました。CREATIVE SURVEYの導入後は編集部内で1〜2日で作成できるようになりました。

集計に関しても以前は1週間ほど必要でしたが、CREATIVE SURVEYはリアルタイムに自動集計されるので大幅に時間短縮できています。かつ、これまでは集計データをグラフ化するにあたって他部署のデザイナーに発注していたのですが、CREATIVE SURVEYでは複数パターンのグラフが自動生成されるので、この部分の労力と時間も削減できています。

活用例として紹介したポケモンのアンケートは、CREATIVE SURVEYを導入したことでアンケート集計からWeb記事の公開まで1週間で完了することができました。これまでは2週間ほど要していたので、約半分の期間です。誌面の場合も、これまで1カ月ほどかかっていたのが記事化までの工数は大幅に削減できています。

ゲーム発売直前のホットなタイミングでアンケートを取って、かつ発売前に掲載できるスピード感はメディアの価値向上にもつながります。スピードが重要になる企画において、非常に大きなメリットを得られていると思っています。

また、以前のツールでは画像を入れたアンケートを作成するにはかなりの手間がかかるため、テキストのみの簡素なアンケートになっていました。CREATIVE SURVEYでは画像を使った設問も簡単に設定できますし、背景画像を選択することもできます。コンテンツによってそれぞれ異なる世界観を作り込めるので、ユーザーが答えたくなるアンケート画面になったと思っています。

ファミ通.comで開催されたアンケート企画
参照記事URL  https://www.famitsu.com/news/202211/17282539.html

Q:CREATIVE SURVEYを使ってみた所感を教えてください。

印象的だったのは、サービス導入前から導入後まで営業とサポートの方が丁寧に説明してくれたことです。「この方法を用いると、こういうアンケートができます」「この機能を使うとスピードアップできます」というように、基本編から応用編まで使い方をわかりやすく教えてもらえたので、作業に入る前にイメージすることができました。

最初のアンケートを作成したときも、設定に問題がないかどうかを確認してくれました。また、画像を提示して選んでもらう設問を作る際に画像の下にクリックする選択肢のボタンを設定していたのですが、「画像自体をクリックして選択肢にすることもできます」というアドバイスをいただきました。「こうすると集計が楽になります」「この場合は分岐設定を使うとよいですよ」など、より良いアンケートを作るための手厚いサポートがあり本当に助かりました。

Q:今後、CREATIVE SURVEYを使ってやってみたい施策はありますか?

これまでアンケート企画の場合、ファミ通.comと週刊ファミ通の連動企画といった、設問数が20〜30問ほどの大規模なアンケートを実施するケースがほとんどでした。

しかし、アンケート作成や結果集計の工数が格段に減ったので、今後は今回実施したポケモンのアンケートのように設問数を絞り込み短期間で記事化する企画を増やしていきたいです。大型特集とは違った形で、読者が「ちょっと気になるよね」というテーマの記事をスピーディに量産していけたらと考えています。

様々なアンケートをつかった企画を実施し、「ファミ通.comでは気になるトピックについてのアンケート特集がある」と認識してもらえるようなユーザーと連動した人気コーナーにできたらいいなと思っています。

社名
株式会社KADOKAWA Game Linkage
事業内容
ゲーム関連の出版およびWebメディア・サービスの運営、映像配信・制作、イベント企画・運営、ゲームマーケティング、eスポーツマネジメントなどを展開。

※ページ上の各種情報は2023年3月6日時点のものです。