クイズコンテンツを構築し、サイト内の回遊を増やすことに成功
セガサミーホールディングスの一員である株式会社ダーツライブ様は、2003 年に設立された、おもにダーツマシンの企画・販売や VR シューティングゲームなどのゲーム開発・販売を手がける企業です。
主力商品であるダーツマシン「DARTSLIVE」シリーズは、世界 19 の国と地域を結んでネットワーク対戦が可能。ダーツマシンの国内シェアの約 7 割を占めるトップメーカーでもあります。
同社では、9 月に実施したクイズキャンペーンのコンテンツ制作にクリエイティブサーベイ株式会社の「CREATIVE SURVEY」を活用し、予想以上の成果を上げることに成功しました。
サービス導入の背景や成果について、クリエイティブ開発本部 WEB チームのチームマネージャー 高橋様にお話を伺いました。
公式サイトの UI 向上・ダーツの認知拡大を図りたい〜クイズコンテンツ制作の背景〜
Q:クイズコンテンツ制作の背景や目的を教えてください。
今年、弊社ダーツライブの公式サイトを全面的にリニューアル致しました。それに伴うクイズコンテンツの構築に「CREATIVE SURVEY」を利用しました。
リニューアルされた「DARTSLIVE」公式サイト。製品情報やダーツに関わる様々なイベント情報を発信。
このコンテンツのねらいは、「サイトのUI向上」と「ダーツの認知拡大・啓蒙」です。
サイトをリニューアルするとページ構成や導線が変わるので、「目当てのページにたどり着けない」といった既存ユーザーの不満につながりやすいんです。その対策としてクイズコンテンツを企画しました。
クイズで遊びながらサイト内を回遊できる仕組みにして、「どこに、どんなページがあるか」を知っていただこうと。また、さまざまな情報に触れていただくことで、ダーツに関する興味や知識を高めてもらうきっかけになれば、という思いもありました。
Q:どのような手法でサイト内の回遊を促したのか、具体的に教えて頂けますか?
クイズに解答して、不正解になった場合はヒントが見つかるページに飛べる仕組みにしたんです。これにより、サイト内を回遊するユーザーを大幅に増やせました。
実際のクイズ画面。回答が不正解だった場合はヒントページのリンクを表示し、サイトへ誘導。
クイズ自体は全部で 10 問出題して、全問正解するとプレゼントに応募できます。1 問でも不正解があると応募できませんが、クイズは最初から何度でもチャレンジ可能。ですから、不正解の画面にヒントが書いてあるページのリンクを貼っておくことで、多くのユーザーが遷移してくれました。
問題は全部で 30 問用意しました。そのなかからランダムに 10 問出題するようにしたので、ひとりで何度も遊べるところも好評でしたね。実際、プレゼントの応募自体は約 8,000 人だったのに対し、のべ参加者は約 4 万人。プレゼントのためだけではなく、クイズ自体も楽しんでいただけたようで、手応えを感じました。
ロジックが複雑なランダム出題や点数集計も手軽に実装
Q:これまでも「CREATIVE SURVEY」を長くご利用いただいていますよね
「CREATIVE SURVEY」は、以前からキャンペーンの「応募フォーム」として利用していました。今回のようなクイズコンテンツでの利用も始めたのは、当社がクイズキャンペーンを初めて実施した 2017 年からですね。 それまで当社では WEB 上のキャンペーンを実施したことがなかったのですが、クリエイティブサーベイさんの力を借りたことが功を奏し、キャンペーンもうまくいきました。
Q:実際に利用されて、使い勝手はいかがでしたか?
制作から導入までとてもスムーズに行うことができました。取り掛かりがギリギリのタイミングだったので焦りましたが、割とサクッと作れました。並行してサイト全体のリニューアル作業もやりつつ、クイズの問題制作を含めた制作期間は 1 ヶ月半くらいですかね。通常のコンテンツと比べてスピーディーに制作できたので、使い勝手は非常に良かったです。
Q:特に使いやすさを感じていただけたのは、どのような部分でしょうか?
一番良かったのは、複雑なクイズコンテンツの機能を簡単に実装できたことですね。
全 30 問から 10 問をランダムに出題する、10 問正解したら応募フォームに飛べるようにする、解答を間違えたらヒントページに飛ばしつつ、そのまま問題も続けられて 10 問解答の点数を出せる。このような作り込みを簡単にできるサービスは、「CREATIVE SURVEY」以外では知りません。
コンテンツとWebサイトを連動させることで約4,000ユーザーがクイズコンテンツからWebサイトに流入。
他社さんにも似たようなクイズを作るツールはありますが、ランダムに問題を出したり、10 問の点数を計算したりするロジックを組むとなると大変で。その点、「CREATIVE SUEVEY」なら複雑な分岐ロジックやスコアリングにも柔軟にしかも簡単に対応できるんです。
クイズを通してやりたかったことが実現できたのは、非常に大きなメリットでした。
アクセス数・PV 数も大幅アップ。ねらい通りの成果を獲得できた
Q:クイズコンテンツの成果はいかがでしたか?
成果は予想以上でしたね。アクセス数の目標は前回をベースに 1.5 万/月くらいで設定していましたが、今回は約 5.6 万/月。PV 数も大幅にアップしました。通常、サイトのリニューアル直後は PV 数は落ちるものですが、クイズコンテンツのねらい通りに多くの方がサイト内を回遊してくれたことが数値にも現れ、キャンペーン開催時は 125%ほどの PV 数の増加がありました。
サイトに遷移後、ヒントがあるページ以外のページにも多くの方が回遊してくださり、クイズコンテンツを作って大正解でしたね。
流入元は、リニューアルしたサイトのトップ画面と、会員アプリのトップページに掲載したバナーがメイン。あとは、当社のサイトに訪れたことがないユーザー向けに制作した WEB 広告からの流入も得られました。
今回はダーツ初心者というより既存ユーザーをメインターゲットにしたこともあり、ダーツ関連の知識を問うクイズ企画がうまくハマったと思います。
Q:ユーザーからも何か反響はありましたか?
クイズコンテンツについて好意的な反響を数多くいただき、励みになりました。
クイズ解答後の応募フォームにご意見をいただく項目も設けたのですが、「こういう企画にまた参加したい」「定期的に実施してほしい」などのうれしい感想をたくさんいただけて、ユーザーとのポジティブな関係構築に役立ったと思います。
この応募フォームも、「CREATIVE SURVEY」で制作したものです。 もともと応募フォームも自社で作ることが多かったのですが、工数が多く手間がかかるのがネックでした。そこで、何かいいシステムはないかと探していたときに、「CREATIVE SURVEY」を知りました。それ以来、ずっとお世話になっています。
Q:「CREATIVE SURVEY」を WEB キャンペーン以外にも利用される機会はございますか?
東京ビッグサイトで年 1 回開催している「日本ダーツ祭り」でも、アンケートを実施しています。会場にアンケートブースを設置し、iPad で回答してもらう形式です。
回答者には壁紙などのデジタルコンテンツをプレゼントしていて、来場者の 1 割以上もの方がわざわざブースまで出向いてくださいました。一度に多くの方のご意見を集められるのはありがたいですね。
アンケートでは、年齢やダーツ歴といった基本属性のほか、おもにイベントの感想や来場目的について伺っています。いただいたご意見は次回に活かせるので、イベントを毎回ブラッシュアップしていけます。
ユーザー向けの施策によってダーツ市場の活性化に貢献したい
Q:今後の利用意向や、施策を通して実現したいことを教えてください
今後もキャンペーンやイベントを定期的に実施していく予定なので、引き続き「CREATIVE SURVEY」を利用していきたいですね。
今回のクイズコンテンツのおもな目的はサイト内の回遊を増やすことでしたが、キャンペーンを通して市場の活性化にも貢献できたらうれしいです。ダーツバーやダーツが置いてあるお店で、お客さんが「ダーツのクイズをやってみようぜ」と気軽に楽しんでくれたらいいですね。
巷でダーツの話題が出るようになり、ユーザー同士のコミュニケーションが増えれば業界全体にも良い影響が出てくると思います。
Q:トップメーカーである御社の取り組みは BtoB の市場にもインパクトを与えそうですね
そうですね。当社のビジネスモデルは、ダーツマシンをお店などに販売する「BtoB」が基本です。しかし、一般ユーザー向けの施策も考えています。ダーツをやりたい人やダーツバーに行く人が増えたら、お店も盛り上がると思うんです。
一般ユーザーが楽しめる施策は、ビギナー層の底上げのほか、既存ユーザーのロイヤルティ向上も期待できます。ユーザーとの中長期的な関係性を作ることによって、市場全体を盛り上げていきたいですね。
企業紹介
社名 : 株式会社ダーツライブ
事業内容 : ゲーム機器およびゲーム用ソフトウェアの企画、開発、販売
コンピューターネットワークシステムの管理、運営、保守
コミュニケーションを軸とした情報提供サービス
オリジナルグッズの企画、製造、販売
携帯サイト、フリーマガジン、WEB、動画配信等のメディア運営
各種イベントの企画、立案、運営 等
従業員数 : 159 名(2019 年 4 月時点 単体)
URL : https://www.dartslive.com/jp/