UXリサーチとは|ユーザー体験を調査するタイミング・手法・基本ポイント

ユーザー体験の検証に役立つ調査手法として注目されているUXリサーチ。商品・サービスのユーザビリティなどを調査し、ニーズの把握や商品改善につなげることができます。今回は、UXリサーチを実施するタイミングや主な手法、基本ポイントを解説します。

UXリサーチとは

UXリサーチとは

まずは、UXリサーチがどのような調査なのかを見ていきましょう。

UXリサーチの目的・概要

UXリサーチとは、商品やサービスの利用を通じて得られるユーザー体験(UX:ユーザーエクスペリエンス)に関する調査のことです。

ユーザー体験の要素は幅広く、機能的な使いやすさやわかりやすさに加え、「楽しい」「心地よい」「満足」といった情緒的な体験が含まれます。

例えば、Webサイトのユーザー体験には以下のものが挙げられます。

●ページ構成がわかりやすい
●メリハリのあるレイアウトで見やすい
●重要度の高い情報の視認性が高い
●コンテンツが読みやすくて面白い
●画像などの表示速度が速く、快適に閲覧できる
●問い合わせフォームがスムーズに入力できる

このような点について、ユーザーにアンケート調査やインタビュー調査を実施して商品の使い心地や使用時の感情・感動などを明らかにし、改善点やアイデアの発見につなげます。

UXリサーチを実施するタイミング

UXリサーチは、次の3つのタイミングで実施するのが一般的です。

<企画段階>
商品・サービスの企画段階では、主にユーザーのニーズや課題を探索するためにUXリサーチを行い、得られた結果を踏まえて開発を進めます。

<リリース前>
商品・サービスの開発がある程度進んだ段階で、コンセプトや仕様がユーザーのニーズに合致しているかを検証します。

<リリース後>
リリース後は、タッチポイントごとのユーザー体験を点検して問題点を洗い出し、改善につなげます。

UXリサーチの主な手法

UXリサーチの主な手法

UXリサーチには様々な手法がありますが、大きく定性調査と定量調査に分けることができます。ここでは、それぞれの代表的な調査手法を紹介します。

定性調査

定性調査は、言動や感情などの数値化できない質的な情報(定性情報)を収集する調査の総称です。UXリサーチでは、主に以下のような調査手法があります。

<ユーザーインタビュー>
ユーザーにインタビューを行い、商品を使用した感想や意見を収集する手法です。対話を通じてユーザーの行動原理や心理を深掘りすることができます。

<ユーザビリティテスト>
ユーザーが実際に商品を使用する様子を観察しながら、使い方や使い勝手(ユーザビリティ)などを把握する調査手法です。UXリサーチでは、主に企画段階およびリリース後に実施します。

<ヒューリスティック分析>
UXの専門家が、豊富な経験則や知見に基づいて使いやすい仕様かどうかを分析する手法。ユーザーを集める必要がないため、スピーディかつコストを抑えて実施することができます。

定量調査

定量調査は、数量や割合で統計的(定量的)に分析することを目的とした調査の総称です。 UXリサーチにおける主な調査手法は以下の3つです。

<アンケート>
主に選択式の質問で構成し、選択肢から当てはまるものを回答してもらう調査手法です。一般的には数百人以上に実施し、集計結果から全体の傾向や大まかな課題を把握します。また、インタビュー調査やユーザビリティ調査の対象者の絞り込みに用いることもあります。

<アクセス解析>
リリース後のWebサイトやアプリケーションのユーザー体験を把握したい場合に便利な手法です。Googleアナリティクスなどの解析ツールを用いて「ユーザーがいつ、どのような経路でサイトを訪問し、どう遷移し、どこで離脱したのか」などのデータを収集・解析することができます。例えば、直帰率が高いページやコンバージョンに寄与しているページを特定することが可能です。

<ABテスト>
ABテストは、Aパターン/Bパターンなど複数案を用意して一定期間運用し、より高い成果が得られる案を検証する手法です。Webサイトや広告のコンバージョン最適化に役立つ施策で、UXリサーチでは商品のリリース後に実施するのが基本です。

UXリサーチの基本ポイント

UXリサーチの基本ポイント

UXリサーチを実施する際は、次の2点に留意しましょう。

目的に合った手法を選ぶ

先述の通り、UXリサーチには様々な調査手法があり、用途や得られるデータの性質が異なります。そのため、自社の目的や開発のフェーズに応じて使い分けることが重要です。

例えば、顕在化されているニーズをタッチポイントごとに把握したい場合はアンケート調査が適しています。ユーザーが自覚していない潜在ニーズや無意識の行動を捉えたい場合は、ユーザーインタビューやユーザビリティテストが向いています。

まずは、何のためにUXリサーチを行うのかを明確にした上で、最適な手法を選択しましょう。

継続的に実施する

時代やライフスタイルの変化に伴ってユーザーのニーズも変わるため、UXリサーチは継続的に実施する必要があります。開発時点での調査データを何年も使い続けていると、ニーズの変化を見逃してしまい、自社商品のユーザー体験が陳腐化する可能性があります。

UXリサーチは定期的に実施し、最新のデータに基づいてPDCAを回しましょう。

UXリサーチを良質なユーザー体験につなげよう

ユーザー体験が重視されている昨今、UXリサーチは自社商品の優位性を高めるために欠かせない調査手法です。定性・定量含めて様々な手法があるため、目的に応じて適切な調査を実施することが重要です。ここで紹介した手法やポイントを参考に、自社商品のユーザー体験を検証して成果向上につなげましょう。

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