印象調査にオススメ!尺度を使ったアンケートでユーザーの声を数値化〜マトリクス・スライドバー編〜

こんにちは、クリエイティブサーベイ法人チームです。
アンケートはユーザーの声(感情・感性)を聞くための有効な手法です。
「どのような方法でユーザーの声を聞くのが良いか?」ということに悩んでいる担当者の方は多いのではないでしょうか。今回は多種多様なアンケート手法の中から感情や感性の振れ幅を聞くことに適した尺度法のご紹介と、CREATIVE SURVEY で使える質問形式「マトリクス」と「スライドバー」についてご紹介していきます。

感情や感性の振れ幅を聞く「尺度法(しゃくどほう)」とは?

尺度法は、明確な評価段階を用意して、回答者は自分の気持ちに近い選択肢を選ぶ方法です。具体的な例としては「大変良い、良い、普通、悪い、大変悪い」など一般的にアンケートで見かけることも多い方法の1つです。

尺度法の良いところは、感情の振れ幅を聞くことに長けている点です。例えば、年齢を聞く質問のように回答者にとって明確な事実を回答するものと異なり「満足しましたか?」「このデザインは好きですか?」といった感想や感性を訪ねるような質問では「YES or NO」や「A or B」など、白黒はっきり回答しづらい場面もあります。

このようなシーンでは尺度法を活用して「どのくらいそう思うか?」という感情の振れ幅を聞くことが有効です。また、分析の観点でもより深い分析を行うことが可能で、実際に心理学の研究や多変量解析を伴うような高度な分析を行う際は尺度法が用いられることが多いです。

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実際に CREATIVE SURVEY で使ってみるとどうなるか

便利な尺度法をクリエイティブサーベイで作るとどうなるかということで実践編です。実際に CREATIVE SURVEY を使って行える尺度法のアンケートの作り方を紹介していきます。

縦横表組みの「マトリクス形式」で n 段階評価をおこなう

縦横表組みの「マトリクス形式」で n 段階評価をおこなう

Web でも紙でも何かしらアンケートに回答したことがある方は、上記画像のような表型の回答方法を見かけたことがあるのではないでしょうか。
この表のような形で回答する質問方法は一般に「マトリクス」と呼ばれています。
マトリクス形式では、列の縦方向に選択肢、行の横方向に質問項目が並べられることが多く、列の選択肢を共通の評価段階とした尺度法の質問を行うことができます。
マトリクス形式の良いところは次のようなポイントです。

  • ・ 評価段階を明確に n 段階とすることができる
  • ・ 1 画面でたくさんの質問に回答できる(共通の選択肢の場合)

ご覧の通り、マトリクス形式では選択肢は表の列数で固定されています。そのため、先ほど尺度法の解説で挙げた例のように「大変良い、良い、普通、悪い、大変悪い」の 5 段階評価などを作りやすくなります。

また、PC モニターでアンケートを行う場合は、選択肢形式の質問を大量に並べるよりも、マトリクス形式で表の形で一気に回答できる形の方が回答者にとっても負荷が少ないアンケート画面になります。もちろん、マトリクスでも質問数や選択肢数が多くなりすぎると回答者の負荷が高くなり回答の質が下がるので注意は必要です。
マトリクス形式は PC モニターでは一覧性に優れているのですが、スマホになると表が見づらくてタップしたい選択肢を押せないくらい小さな表示になってしまう場合があります。
最近はスマホからの回答が 50%以上になることが多く、配信方法によっては 80%近くがスマホ経由ということもありますので「スマホで回答しやすいか」という点は非常に重要です。

少し話は脱線しますが「マトリクスの評価を何段階にするか?」という点に悩む方も多いのではないかと思います。これはこれで深いテーマなので詳細は別の機会にとっておこうと思いますが、少しだけ触れておきます。
マトリクスの評価段階は、最終的にはアンケートの目的次第になりますが一般的には「5 段階」や「7 段階」が多いです。5 や 7 など奇数の評価段階の場合、真ん中は「普通」や「どちらでもない」といったような中庸の選択肢になります。分析者としては「どちらでもない」は結果を分析する際に白黒つけづらいため、中庸の選択肢を省いた形で「4 段階」や「6 段階」評価とするケースもあります。
どの段階が正解ということではなく、目的に応じた使い分けが大事なのですが、あくまで個人的な意見として、アンケート回答者側の気持ちになってみると実際に「どちらでもない」という気持ちになる質問はあります。アンケートの聞き方に問題があったのか?ターゲットがずれていたのか?など「なぜ、どちらでもないと思ったのか?」という観点で分析を行うと示唆が得られる場合もありますので、初心者の方は中庸の選択肢を含め、その中でもより一般的な 5 段階評価の尺度でマトリクスを作るのがおすすめです。

SD 法にも使える!直感的に回答できる「スライドバータイプ」

SD 法にも使える!直感的に回答できる「スライドバータイプ」

スライドバータイプはあまり一般的な質問形式ではないのですが、CREATIVE SURVEY のオススメの機能の1つで、尺度法にもぴったり当てはまります。
ご覧の通りバーをスライドさせて回答することができ、両極に対照的なワードや、評価段階を設定することができます。
スライドバーの良いところは次のようなポイントです。

  • ・ スマートフォンでも直感的に回答できる
  • ・ 評価段階に縛られず感覚的に回答しやすい
  • ・ 結果画面がヒートマップ対応

スライドバーはスマートフォンで表示しても下の図のように見辛くなりません。また、指でバーを直接動かすことが出来るので、スマホで回答しやすい画面を作ることができます。
明確な評価段階を設けずにバーを動かして回答ができるため、より感覚的に回答することができるのもポイントです!
結果画面は段階別の棒グラフ表示と、ヒートマップ表示に対応しており、平均評価だけでなく、評価の集中と分散が直感的に分かるようになっています。

ヒートマップ表示に対応の結果画面

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まとめ

今回は、ユーザーの声(感情・感性)を聞くときに便利な尺度法と、それを CREATIVE SURVEY で作るときにオススメのマトリクス・スライドバーについて解説しました。

CREATIVE SURVEYでは、スマートフォンでも回答し辛くならないよう、比較的回答者負荷への影響は少なくなるよう配慮していますので、この際に是非お試しください。

(マトリクスの例)

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